不眠症について
不眠症でお悩みの方は非常に多くいらっしゃいます。このなかには、「なかなか眠りにつくことができない」、「眠りが浅くて熟睡ができない」、「何度も目が覚める」「朝早く目が覚める」といったタイプがあります。なお、不眠症とは何時間寝ているかによって診断がつくわけではありません。睡眠時間を十分にとっている方でも、熟睡ができないと感じており、日常生活に支障をきたしているという場合は医療機関での治療が必要になります。
不眠症の主な症状
- ベッドに横になってもなかなか眠れない
- 夜中に起きてしまい、再入眠できない
- 朝早く目が覚めてしまう
- 熟睡できず、起きたときに疲れが残っている
不眠症のタイプ
入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害
入眠困難
入眠困難は、睡眠するためにベッドに横たわっても、なかなか寝付けないタイプの不眠症です。就寝して1時間以上が経過しても、なかなか眠りにつくことができない場合は、入眠困難だと考えられます。この場合、ストレスや心配事によって寝つきが悪いことがほとんどなので、一度寝ついてしまえば朝までぐっすり眠れるようになることもあります。
中途覚醒
中途覚醒は、ベッドに入ってすぐに眠りにつけるのですが、トイレに行きたくなるなどして一度目が覚めてしまうと、その後は寝つけず、熟睡ができなくなっている状態です。
早朝覚醒
早朝覚醒は、起床予定時間の2時間以上も前に目が覚めてしまい、それ以降は起床時間まで眠りにつけなくなります。高齢者の方によく見受けられますが、そのほかにも、うつ病などの疾患によって起こることがあります。
熟眠障害
熟眠障害は、常に眠りが浅いため、睡眠時間が十分のように思われても、実際には熟睡できていない状態です。このようなケースも、高齢者や神経質な性格の方によくみられます。
不眠症の治療
まず不眠になっている原因を突き止めるようにします。ストレスが溜まっている方によく見受けられますが、この場合は、ストレスを取り除くための対策を検討します。さらに、患者さまの症状を見極めたうえで、睡眠薬を処方します。必要に応じて抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬などを用いることもあります。なお、睡眠障害が起こっているからといって、安易に市販の睡眠薬を使用することはおやめください。まずは医療機関を受診し、患者さまに合った治療法を選択することが大切なのです。
*当院では不眠に対するアロマセラピーも行っていますので、お気軽にご相談下さい。